カトマンドゥで朝晩まだ寒くても、どことなく春の訪れを感じる季節に祝う祭りがあります。
スリーパンチャミ/Shree Panchami、あるいはバサンタパンチャミ/Basanta Panchami、サラスワティプジャ/Saraswati Pujaといいます。
ちなみにバサンタは春の季節のこと。冬が終わり春の訪れを告げる日の祭りで、今年の西暦では1月26日に祝いました。
スリーパンチャミ(バサンタパンチャミ、サラスワティプジャ)の特別な祭りの日、カトマンドゥの寺院で不思議な光景がみられます。
こどもたちが寺院の壁にチョークでなにかを書いています。ネパール語の文字やアルファベット、自分の名前、数字、詩のフレーズを書いているこどもも。
壁一面こどもたちの字が書かれた寺院は、女神サラスワティをまつる寺院です。サラスワティは学問や芸術の女神。
落書きしているようにもみえますが、「勉強がよくできますように」「きれいな字が書けますように」と祈りをこめて熱心に書きます。
なかには初めて文字を書く幼いこどもたちもいます。まだチョークを握るのもおぼつかない小さな手で懸命に書いている姿はとても愛らしいです。