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キツネがネパールの森にいたら? │ ことわざ

文化

キツネがネパールの森にいたら? │ ことわざ

12月 20, 2022
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キツネは日本で馴染みがあります。全国に稲荷神社がありますし、きつねうどんやいなり寿司も食べます。最近はきつねダンスも流行りました。

今日のネパールのことわざには、森のなかにいるキツネが登場します。キツネをネパール語でシャル/Syalaといいます。ことわざを直訳すれば「家のトラ、森のキツネ」になりますが、いったい森のキツネとはどういう意味なのでしょうか?

森のなかのキツネは、どのようなキャラクターかといえば・・・仲間や家族には強がってみせるが、いざ肝心な場面で弱腰になってしまう人です。内(=家)ではトラのように強いけれど、外(=森)に出れば弱いキツネのようだということですね。

たとえばある会社に、いつも偉ぶった態度の上司がいました。取引先のミスに対してクレームを伝えて帰ってきた部下に「もっと強く言ってやるべきだったのに・・・私なら、もっとこう言ってやる、ああ言ってやる」と威張りながら叱りました。ところが、そこに先方の取引先の担当者が上司を直接訪ねてきました。すると、上司は強い態度で接するどころか、逆にぺこぺこしながら頭を下げているのです。その様子を見ていた部下たちは「まったく上司は家のトラ、森のキツネだね」とあきれました。

ネパールで一般的にキツネは、ズルくて弱いイメージがあります。このネパールのことわざのキツネは、稲荷神社のキツネのような神の使者の役割はなさそうです。


ネパール語のことわざ
「ガルコ バグ バンコ シャル」(直訳:家のトラ、森のキツネ)

Ghar/Gharko=家/家の
Bagha=トラ
Ban/Banko=森/森の
Syala=キツネ

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