ネパールでは自分の喉元を手で触ったら、まるで手を冷ますようにフーフーする人がいます。なんとも不思議な仕草です。
仕草の背景には、喉元に触れた手に息を吹きかけなければ「のどぼとけ」が出てくるという迷信があります。
突然、喉のあたりがかゆくなったら?無意識に、かゆいところに手がいくと思います。そして、かいたその手を自分の口元あたりにもっていって軽く息を吹きかけるのです。
興味深いのは、自分の喉元だけではないことです。たとえば一緒にいた友だちの喉のあたりに自分の手がたまたま触れてしまった。すると、その手を友だちにフーフーしてもらいます。この仕草に馴染みがなければ、突然手を差し出されて「この手をフーして!」と言われてびっくりするかもしれませんね。