祭りの楽しみのひとつは、ごちそうです。ネパールで年中祝うさまざまな祭りには、それぞれ決まった料理や食べ物の風習もあります。祭りになると普段より食べ過ぎてしまいがちです。
日本でも食べ過ぎでお腹が張って苦しくなったら・・・薬をのむと思います。ネパールでも食べ過ぎたときによく効く「薬」がありますが、このときの薬は少し特別です。
ネパール語で薬のことを「ワサ」といいます。もしも祭りで食べ過ぎて「ああ、お腹いっぱいで苦しいほどだ。少しワサをください」と言えば出てくるのは・・・消化薬、ではなくて「お酒」です。酒は消化を助けてくれる、というわけです。
普段はアルコールを口にしない女性でも、祭りのときはお酒をたしなむことがあります。そのときの会話では、かならずユーモアのある「ワサ」という言い方をします。