「知らない」とか「知りません」を、日常会話で「知らん!」といったりします。ちょっと、ぶっきらぼうな言い方ですね。ですが、幼いこどもが「知らん!」といえば、言葉づかいが少々乱暴でも可愛らしくて、なぜか憎めないもの。
同じ音で「Siran/シラン」というネパール語があります。これは、日本語の「知りません」とは、まったくちがう意味です。
たとえば、ネパール語の会話で「いったい枕をどうしちゃったの!?」ときかれて、もしも「シラン!」と答えたらおもしろい会話になります。というのも、ネパール語でシランは「枕」のこと。つまり、枕をどうしたの?ときかれて、枕!と答えたようなものですね。
余談ですが、ネパールでは枕に黒いカバーをかけて寝ると恐い夢をみるといわれます。その反対に、なにか鉄のものを枕の下において寝ると恐いものからまもられるといいます。
ネパール語
シラン/Siran=枕