カトマンドゥの街を歩いていて、店の入り口でレモンと唐辛子の飾りのようなものを見かけるかもしれません。
レモンと唐辛子に紐を通して吊るのは「魔除け」の風習です。
なぜレモンと唐辛子なのか。諸説あるようで、たしかな由来は正直わかりません。ただ、こどものときから辛いトウガラシと酸っぱいレモンは悪いものからまもってくれるイメージがあります。
カトマンドゥでは、ときどき店の軒先や家の玄関に吊り下げられています。トラックのバンパーにぶら下がっているのを見かけることも。
ちなみにトウガラシは青唐辛子を7つほどつかうことが多いようです。レモンは日本でよく見かける楕円形よりも丸くてライムのような種類です。
最初は新鮮なレモンと唐辛子が、日にちが経つと乾いていきます。乾燥してくすんだ色の魔除けは周囲の景色に溶け込み、おしゃれなオブジェに見えます。