カトマンドゥは冬でも晴れた日は陽射しが強く、日中は暑いほどです。一方、朝晩はかなり冷え込むことがあります。夜になってもストーブや暖房を使わないので、はやくお布団にもぐりたくなります。
そんなカトマンドゥの冬に、特別な夜の過ごし方をする1か月の風習があります。
満月から次の満月まで、ひと月のあいだ毎晩「ソスタニ」という物語をよみすすめるのです。
ソスタニの物語にはヒンドゥー教の女神ソスタニ(スワスタニ/Swasthani)と、創造と破壊の神シヴァ(Siva)が登場します。
今年のソスタニはカトマンドゥで満月の1月6日に始まり、2月5日で終わりました。
こどもたちにとっては毎晩楽しいイベントのようです。寒い冬の夜、食事のあとで皆が一部屋に集まります。大きなソスタニの本をたいせつに取り出して、神様に祈りを捧げます。それから今日の物語を唱えるようによみます。おわったら捧げたお菓子を少しもらえることも楽しみのひとつです。