カトマンドゥ盆地に昔から住むネワールの人びとは年に一度、モ・プジャ/Mha Pujaという儀式をします。
モ・プジャはティハール祭りの4日目におこなわれます。モ/Mhaはネワール語で身体のこと。祭りでは神様に祈りを捧げることが多いですが、モ・プジャは自分自身の身体に祈り無病息災を願う珍しい儀式です。
モ・プジャでは、ひとりひとりに描いた砂曼荼羅の前に家族が年齢順に並んで儀式をします。
儀式で重要な意味をもつ、ケル・イタ/Khelu Itaというものがあります。イタとは綿をより合わせた糸のこと。油に浸したケル・イタに灯をともし、それぞれの砂曼荼羅の横におきます。儀式のあいだ、生命の灯火のようにたいせつに、ケル・イタが消えないように気を配ります。